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[調査会NEWS 493](19.4.10)

■バルーンプロジェクトご報告

                ソウルにて 荒木和博

 本日、調査会のビラが初めて北朝鮮に向け飛びました。ただし、韓国警察のご尽
力(?)で、私が直接作業をして飛ばすことはできず、その一方拉北者家族会の崔成
龍代表らが抗議に来たりで、なかなかにぎやかでした。さらにその後「荒木が逮捕さ
れた」との噂まで飛び交うというおまけまでつきました。なかなか充実した一日でし
た。

 今日は江原道の鉄原という、北朝鮮に隣接した内陸部で飛ばす予定でした。鉄原
は朝鮮戦争当時激戦地だったところで、分断直後は北朝鮮の土地でした。そこにある
狐石亭という、観光地のようなところの駐車場で午前10時30分に集合し、その後韓国
側NGOの基督北韓人連合・李民復代表と連絡をとって移動し実施することにしていま
した。

 ところが、今朝現地へ向かっていると、先についたマスコミの方々から「もう警
察が来ていますよ」との連絡。まあ、最初からいろいろあることは予想されていたの
ですが、行ってみると地元の所轄もおり、ソウルの警察からも来ていたようで、韓国
独特の「戦闘警察」(徴兵年齢の青年の一部を警察に転用するもの。私服を着ていた
のでただのおにいちゃんにしか見えない)も20人くらい待っていました。国情院(昔
のKCIA)からも軍からも来ていました。

 到着したのが10時15分頃(若干記憶違いがあるかも知れません)で、集まってい
たマスコミ(主に日本のマスコミのソウル支局)の皆さんに事情を説明し、10時半の
連絡時間を待っていたら、李代表がビラや機材を積んだ車でやってきました。後ろに
は2台警察の車が付いており、こちらと合流すると、ともかく作業をさせないように
と李代表に対していろいろと文句を言っていました。李代表は警察をまこうと車を移
動させてみましたが、警察の車はぴったりとついてきていました。
 
 さらに、そこに韓国の拉北者家族会の崔成龍代表らがやってきて、風船を飛ばす
のをやめさせろとパフォーマンスを行いました。実は崔代表とは先週土曜日に電話で
話し、「ビラを送るのは良いんだが、赤十字会談で北朝鮮が拉致問題や韓国軍捕虜の
問題を話し合うと言っている。あまり期待はしていないが、そのときに北朝鮮側に口
実を与えるとまずいので延期して欲しい」と言われてはいました。

 気持ちは理解できるのですが、こちらもぎりぎりの状態でこの日程を決めたの
で、変えることはできない旨伝えました。李代表も納得する訳にはいかず、ともかく
意思表示はするということだったようです。ただ、現場では警察が(ありがたいこと
に?)崔代表と私たちが接触しないように間に入ったため、特別の混乱はありません
でした。こういうときに警察の皆さんがご苦労なのは日本も韓国も同じようです。

 しかし、警察の対応はきわめて厳しく、私が作業して風船を飛ばすのはあきらめ
ざるを得ませんでした。実はこうなることも予想して、早朝の内に飛ばす予定の15個
の風船中9個は別の場所で飛ばしていました。李代表の話によれば今回印刷した1万
5000枚のうちおよそ1万枚を飛ばすことができたとのこと。警察の注意は私の方に
行っていましたから、結果的には陽動作戦のようなことになったわけです。ちなみ
に、韓国の警察では「風船は飛んでいない。警察は妨害していない。飛ばさなかった
のはあくまで天候上の理由によるものだ」と言っているそうです。要は風船を妨害す
る法的根拠がないからなのですが、こういうのを聞くと「韓国も法治国家なんだ」
と、妙に関心してしまいました。

 現場ではビラの入った袋を公開し、時限装置などの説明をしてその場は終わりに
しました。ソウルに戻ると真鍋専務理事から「荒木が逮捕されたとの噂が飛び交って
いる」との電話があり、驚きましたが、いろいろな話しを総合すると、現場で揉み合
いにでもなれば、入管法違反(目的外の入国)で現行犯逮捕することにはなっていた
ようです。まあ、そうなればそれで面白かったのですが、さすがに山ほどマスコミの
来ている前ではできなかったでしょう。取材をしてくださった皆さんに心より御礼申
し上げます。

 いずれにしても、日本のNGOが北朝鮮にビラを送るのはこれが初めてだと思いま
す。基督北韓人連合のビラには昨年からすでに日本人拉致のことが書いてあり、調査
会の連絡先も入れてくれていますが、帰国後、北朝鮮難民基金の加藤代表をはじめと
して関係団体とも相談し、さらに効果的にこの活動を進めていきたいと思います。ま
た、崔代表ら韓国の家族会、その他北朝鮮人権問題関連NGOとは今後も連携をとりな
がらやっていきます。

 とにもかくにもバルーンプロジェクトはスタートしました。これまでご協力いた
だいた方々に感謝するとともに、今後のご協力をよろしくお願いする次第です。



■バルーンプロジェクトご報告(続)

                ソウルにて 荒木和博

 今日送ったビラの内容は次の通りです。内容は荒木が基督北韓人連合の李民復代
表と相談して、できるだけ北朝鮮の人に受け止めやすい内容にして作成しました。

(表)
 北朝鮮に拉致された皆さん、北朝鮮に行って自分の意志で戻れなくなった皆さ
ん。これまで関心を持たず、救出できず申し訳ありません。遅ればせながら日本では
拉致被害者、在日朝鮮人、日本人妻と日本国籍者家族、政治犯収容所、脱北者など北
朝鮮人権問題を解決しようとしています。2006年には日本の与党と野党が一致した決
定で「北朝鮮人権法」が通過しました。そして北朝鮮のミサイル発射と核実験で同盟
国だった中国、ロシアの賛成の下に国連対北制裁が決議され、金正日政権に対する圧
力が加えられています。私たちは毎日北朝鮮に短波放送「しおかぜ」(パダッパラ
ム)で拉致並びに失踪者の名前を公開し家族、友人たちが捜す切ない思い、北朝鮮と
国際情勢を朝と深夜30分ずつ1時間日本語、朝鮮語、英語、中国語で放送していま
す。北朝鮮当局の妨害電波で時間と周波数は変わることがあります。一方ビラも送っ
ているのでこれを見て日本に多角的な方法で情報を送ってください。そうしてくださ
れば皆さんが自由に生きていけるように最大限最後まで努力します。

※本文は朝鮮語で、この下に日本語で「北朝鮮に拉致された開さん・北朝鮮に入っ
て戻れなくなった皆さんへ  特定失踪者」と書かれています。「開さん」は「皆さ
ん」の間違い、「特定失踪者」は「調査会」の部分が抜けていますが、これは韓国で
作ったためこうなってしまったようです。

(裏)
愛する北朝鮮の人民と幹部の皆さん!

 在日同胞たちは純粋な祖国愛で祖国に行った愛国者、その中に愛と家族のために
同行した日本人妻たちもいます。、先進国日本に暮らして飢え死にするほど厳しい北
朝鮮で生きていく苦痛は誰よりも大きいはずです。さらに大きな苦痛を受けている人
は工作員によって拉致された被害者です。彼らを忘れられずその家族と日本政府と市
民団体が積極的に立ち上がってすべての方法を尽くして救出しようとしています。皆
さんもご存知のように金正日政権は必ず滅びます。統一後歴史の前で、人民の前で復
讐を受けるような情けない人間にはならないでください。拉致被害者を知っている幹
部の皆さん、人道主義的に協力して下さい。統一後皆さんを絶対に忘れません。拉致
被害者の写真、手紙、録音テープ、仔細な人的事項に大しては1000ドル、価値によっ
ては1万ドル以上の保証もすることができます。

※この下に調査会の私書箱、ファックス、電話番号が記載されています。

 印刷された枚数は正確には18400枚だったそうです。昨日およそ1万枚が飛ばされ
ましたが、残部も近々北朝鮮に送られ、さらに追加印刷され基督北韓人連合のビラと
ともに続けて北朝鮮に送られる予定です。

ーーーーーーーーーーーーーー
 今日はまだソウルにいますが、警察にマークされており、昨晩も若干尾行されま
した。まあ、韓国でも、風船でビラや物資を送るのは昔は政府がやっていたことで、
政府の中にも抑えるのに内心では否定的な人も少なくないのと、そもそもビラを飛ば
すのを止める根拠法が存在しないので、静かにやる分にはそれほど強力に封鎖される
ことはないようです。

 しかし私が行って派手にやると当局も抑えるしかないということで、残念ながら
今日は入国目的で書いた「観光」を実施することにしました。現地には朝鮮戦争前に
北朝鮮の土地だったときの労働党舎の跡などもありますので、昨日行った鉄原の、で
きるだけ北朝鮮に近いところまで行って様子を見てみようと思います。ついでに北朝
鮮に浸透してビラでも置いてこればそれにこしたことはないのですが…。