北朝鮮人権情報センターニュース(33)高蓮姫(女性)教化所にて日常的に暴行を受ける 

└ 2013-07-19 09:45

北朝鮮人権情報センターニュース(33)高蓮姫(女性)教化所にて日常的に暴行を受ける 

事件の概要

加害者金ヨングクは平安南道(ピョンアンナムド)甑山郡甑山11号教化所10課3班の担当保安員の職権を乱用し、1999年に収監者として入れられた高蓮姫を強姦し続ける。

事件の発生時期および場所
発生時期(期間) : 1999年の初め頃

発生場所 : 平安南道甑山郡甑山11号教化所10課3班

人権侵害の類型
権利の類型 : 個人の尊厳性および自由権
侵害の類型 : 性的暴行
細部な項目 : 強姦

被害者高蓮姫は1999年人民保安部教化局傘下第11号教化所(別名甑山11号教化所)に入所し、畜舎班の10課3班で子豚の管理工として生活した。豚舎を担当する3班担当保安員金ヨングクは高蓮姫が10課に来た1ヶ月後から、談話を口実に作業場の隅に位置する個人事務室に呼び出した。被害者が子豚管理工になってからは一週間に1〜2回程呼び出し、強姦を日常的に行った。この過程で金ヨングクは担当保安員という地位を濫用し、被害者の抵抗を暴力で黙殺した。2002年2月光明星節(金正日の誕生日)の大赦で高蓮姫は条件を満たしていないのに、金ヨングクの子を妊娠した状態で出所した。加害者金ヨングクは本件に対する処罰は受けなかったし、事件当時家庭を作って膝下に息子二人がいた。金ヨングクは高蓮姫の他にも、新しく入所する多くの女性収監者たちを強姦した。

“豚を育てる畜舎と保安員の事務室は端と端なので誰も知りません。夜間作業班の10人は、それぞれ働く場所が違うので分かりません。行かないと、けちをつけて殴ります。あの子(高蓮姫)は一日にも何度も談話をしに出て行ったが、子豚管理工になり性暴行を受けるのです。

被害者
高蓮姫(女、1969年生れ、江原道(カンウォンド)元山市(ウォンサンシ)居住)

加害容疑者(機関)

金ヨングク(男、1966年生まれ、平安南道甑山郡出身、人民保安部教化局傘下第11号教化所(別名甑山11号教化所) 10課 3班担当保安員)

情報提供者
・情報提供者は上の事件を北朝鮮で直接目撃し、韓国に脱北した後これに対して証言したが 自身の身辺安全上の理由から公開を許諾しなかった。

情報の出処 : (社)北朝鮮人権情報センター人権調査面接紙
情報受付時期 : 2012年5月
情報受付場所 : 北朝鮮人権記録調査室
情報受付方法 : 面談調査
情報取得および事件分析者 : 北朝鮮人権情報センター研究員
検証者 : 北朝鮮人権情報センター北朝鮮人権事件リポート検証委員会

北朝鮮の教化所は“国家と人民の前に罪を犯し懲役刑を受けた者を拘禁して教養する所、またはその施設で拘禁者らに肉体労働や思想闘争、そして思想教育を通じて真の人間に改造する所”で、本件の発生場所である甑山第11号教化所は平安南道甑山郡龍徳里(ヨンドンリ)の山の中に位置していることが知られている。

教化所の担当保安員は行政体系で主に教化課に属するが、収監者の作業班を割当られ管理し、収監者の動静を把握して雑夫組長、面会班長、構内班長らを管理し統制する。教化所内の性的暴行は主に、男性保安員あるいは警護員と女性収監者の間で清掃、談話など私的な業務の場で成り立つ。収監者は担当職員から刑期の短縮、重労働からの除外などを条件に、性関係を要求されたりして、これを拒否した場合に受ける報復を恐れて、要求を受け入れる他はない。性的暴行にあった被害者は該当犯罪の特性上、本人が被った事件を簡単に公開できない場合が大多数であり、周囲の人もまた被害者が受けた被害に対して、詳しく知らない場合が多い。また、このような不法行為は管理者個人の優越的な地位を利用して、拘禁期間の間継続するケースがほとんどである。

北朝鮮人権情報センターの「NKDB統合人権DB」によれば2013年6月現在、北朝鮮内地域での性的暴行事件は294件に達する。

1.自由権

「世界人権宣言第3条」
-すべて人は、生命、自由及び身体の安全に対する権利を有する。。


「世界人権宣言第5条」
-何人も拷問および残酷な非人道的な、または屈辱的な待遇や処罰の対象になってはならない。

2.収監者の権利

「市民的及び政治的権利に関する規約(B規約)第3部第10条1項」
-自由を剥奪されたすべての者は、人道的にかつ人間の固有な尊厳性を尊重して、取り扱われる。

「市民的及び政治的権利に関する規約(B規約)第3部第10条3項1節」
-行刑の制度は、被拘禁者の矯正及び社会復帰を基本的な目的とする処遇を含む。

3.加害容疑者
「朝鮮民主主義人民共和国刑法第9章 公民の生命財産を侵害した罪、第293条(強姦罪)」
- 暴行や脅迫をしたり、または、救援を受けられない状態を利用して女性を強姦した者は、5年以下の労働教化刑に処する。前項の行為を複数回したり輪姦した場合には、5年以上10年以下の労働教化刑に処する。情状が重い場合は、10年以上の労働教化刑に処する。
「朝鮮民主主義人民共和国刑法第9章 公民の生命財産を侵害した罪、第294条(服従関係にある女性を強要して性交した罪)」
- 服従関係にある女性に性交を強要した者は、2年以下の労働鍛練刑に処する。情状が重い場合には、2年以下の労働教化刑に処する。前項の行為を複数の女性に対してしたか、前項の行為で女性を堕落または自殺するようにした場合には、2年以上4年以下の労働教化刑に処する。




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