北朝鮮人権情報センターニュース(41)囚人が体調不良を訴えると素手で汚物処理を強制される 

└ 2013-09-22 12:28

北朝鮮人権情報センターニュース(41)囚人が体調不良を訴えると素手で汚物処理を強制される

事件の概要

ヤンキョンウァを含む20名は、会寧市(フェリョンシ)農村建設隊に、臨時拘禁されている時の2009年5月初め、作業に怠慢した事の罰で一日中素手で大便を清掃させられた。

事件の発生時期および場所
発生時期(期間) :2009年5月初め

発生場所 : 咸鏡北道会寧(フェリョン)市農村建設隊

人権侵害の類型

権利の類型 :個人の尊厳性および自由権
侵害の類型 :拷問及び暴行
細部な項目 :侮辱

2009年5月初め、被害者ヤンキョンウァ(以下ヤン氏)を含む20人は,会寧(フェリョン)市農村建設隊の待機室で保安員2人(上尉、少尉)から一日中素手で大便を清掃する處罰を受けた。 当時の朝、ヤン氏は体の狀態が悪いので作業に參加できないことを報告した。すぐ隣りの收監者の一人も病気で作業に參加できないと話した。擔當保安員が歸った後、加害者の金ヒョンチョルは作業に怠慢した事を理由として拘留場の便所に置いてあった大便の入ったバケツをそっくり床の上にばらまいた。そして、金ヒョンチョルは体が良くない二人を含め、女子收監者全員である20人に、15分以內に床を掃除するよう指示した。收監者たちは泣きながら靴下とタオルで掃除しよとしたがうまくできなかった。すると、金ヒョンチョルは男子拘留場に有った便器を持ってきて、また床の上にばらまいた。

ここですきず、金ヒョンチョルは收監者たちに素足で外に出て、公衆便所の大便も素手で全部清掃するよう指示した。そして、ヤン氏を含む20人は全員素手で大便を清掃し、公衆便所隣りの畑に穴を掘って、大便を埋める作業まで成し遂げなければならなかった。その時、別の保安員であるハンソンチョンは、被害者たちが行う作業を笑いながら見ていた。この作業は一日中続けられて、被害者たちの体と拘留場の中には不愉快な臭いが消なかった。

被害者
ヤンキョンウァ(女、1971年生まれ、38才(事件当時)、咸鏡北道会寧市キェリーム洞40班)

加害容疑者(機関)

金ヒョンチョル(男、1976年生まれ、咸鏡北道会寧市で推定、階級保安員(少尉))

韓(ハン)ソンチョン(男、1970年生まれ、 咸鏡北道咸興市で推定、階級保安員(上尉))

情報提供者

情報提供者は上の事件を北朝鮮で直接目撃し、韓国へ脱北した後これに対して証言したが、自身の身辺安全上の理由から実名の公開を許諾していない。

情報の出処 : (社)北朝鮮人権情報センター人権調査面接紙
情報受付時期 :2013年6月
情報受付場所 : 北朝鮮人権記録調査室
情報受付方法 : 面談調査
情報取得および事件分析者 : 北朝鮮人権情報センター研究員
検証者 : 北朝鮮人権情報センター北朝鮮人権事件リポート検証委員会

1990年代以後、北朝鮮の經濟難が加速し、中國へ脫出した住民たちが北朝鮮へ多く送還された後、國境地域の公安機關はその人たちを收容する施設が足りなくなり、政府の施設が本來の目的とは別の用途で使われ始めた。その代表的な施設がまさに咸鏡北道会寧(フェリョンシ)市農村建設隊(以下農建隊)である。北朝鮮の農建隊は本來農村地域の家屋を建設するために作られた政府管轄の企業所である。北朝鮮の農業省は農村地域の足りない住宅問題を解消し 政府の建物、道路工事など公的建設のために農建隊を各地方ごとに運營している。ところが、 咸鏡北道会寧市保安署は、90年代後半に送還されてきた脫北者が加すると、この人たちを農建隊待機室に收監し始めた。2013年現在まで脫北者を收監する場所として使われてきた。

中國から强制送還されて咸鏡北道会寧市保衛部へ移送された北朝鮮の住民(主に中國の吉林省と龍江省地域から送還された住民)は脫出する前の元居住地へ移關される前に、保衛部で取り調べを受けた後、農建隊で短くは1〜2週間から長くは2〜3ヶ月の間收監され、その過程で收監者たちは、營養失調と各種の疾病に苦しめられている。農建隊に收監された收監者たちのほとんどは、裁判を受けない未決囚であることで、處罰を受けることはないけれでも各種の强制勞動と暴力、劣惡な收監施設の環境を露出している。しかし、收監者たちはこのような人權を侵害されていても訴える、また、加害者を告發する場所もなく、外部に申訴する場合は、かえって報復されてしまうので我慢することしか出来ない。

北朝鮮人権情報センターのNKDB統合DBによれば、2013年7月現在扱った農村建設隊で發生した人權侵害の事例は60件である。場所は咸鏡北道会寧(フェリョン)市をはじめとして穩城郡、咸鏡南道洪原(ホンヲン)郡である。

1.收監者の權利

「市民的および政治的権利に関する規約(B規約)第10条1項」
- 自由を剝奪されたすべての人は人道的に、また人間の固有な尊厳性を尊重して取り扱われる。
「市民的および政治的権利に関する規約(B規約)第10条3項」
- 矯導所收監制度は在所者たちの矯正と社會復歸を基本的な目的とする處遇を含む。

2.加害嫌疑者
「朝鮮民主主義人民共和国刑法第9章公民の生命財産を侵害した犯罪、第1節生命、健康、人格を侵害した犯罪 第272条(虐待視罪)」
-自己の保護下に有る人を虐待視し、その人の健康に害を及ぼした者は、2年以下の労働鍛鍊刑に処する。情狀が重い場合は5年以下の労働教化刑に処する
「朝鮮民主主義人民共和国刑法第9章公民の生命財産を侵害した犯罪、第1節生命、健康、人格を侵害した犯罪 第291条(非法自由拘束罪)」
-非法的に人の自由を拘束した者は、2年以下の労働鍛鍊刑に処する。情狀が重い場合は2年以下の労働教化刑に処する。
「朝鮮民主主義人民共和国刑法第9章公民の生命財産を侵害した犯罪、第1節生命、健康、人格を侵害した犯罪 第292条(侮辱及び名譽毁損罪)」
-人を侮辱した或は名譽を毁損した者は、2年以下の労働鍛鍊刑に処する。




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