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北朝鮮人権情報センターニュース(49)脱北女性チェギョンオク、関節炎で痛む足を何度も殴打される拷問 

└ 2014-04-02 09:09


事件の概要

チェギョンオクは2011年1月中国で強制送還された後咸鏡北道慶源郡軍保衛部に拘禁されていた。チェギョンオクは足の関節炎で酷く苦しんで足を少し動かした理由で仲間受刑者の申告で担当の保衛指導員に靴で足を何回も殴打された。

事件の発生時期および場所
発生時期(期間) : 2011年1月

発生場所 : 咸鏡北道慶源郡 郡保衛部

人権侵害の類型
権利の類型 : 個人の尊厳性および自由権
侵害の類型 : 拷問と暴行
細部な項目 : 殴打(暴行)

チェギョンオクは咸鏡北道慶源郡シンゴンリ23番で暮らした。2011年中国で違法越境の罪で強制送還されて咸鏡北道慶源郡 郡保衛部に拘禁された。通常、受刑者たちは調査がない時に保衛部の拘留場の中で胡坐をかいているように指示を受けるが、チェギョンオクはいつもの関節炎がひどくになって我慢せず足を少し動いた。これで横にていた仲間受刑者がすぐに申告して鉄格子の外にいた保衛指導員がチェギョンオクにズボンを引き下ろせと命じた。保衛指導員は軍靴を履いた足で被害者の足をなんと8回蹴られた。チェギョンオクはその後もある日昼間に居眠りした理由で冬に強制的に冬服を脱がせた後保衛指導員に指示を受けた仲間の受刑者が チェギョンオクの 頭の上に 水を浴びせた。顔があおむしになり、手と足が酷く震えたが、その状態で2時間座わる苛酷な行為を当にされた。

"容赦なく殴りました。チェギョンオクがあまりも痛くていっそ自分を殺せと伏せて泣きながら叫びました。すると、担当の保衛員が君の言葉通り、君を殺してやると言いながら腰から拳銃を抜きました。その瞬間、保衛部のボスにその人が呼ばれていたので、幸いなことに命を取り留めました。"

被害者
チェギョンオク(女、1985年5月21日生れ、咸鏡北道慶源郡シンゴンリ23番、韓国居住)


加害容疑者(機関)
咸鏡北道慶源郡 郡保衛部

情報提供者

情報提供者は上の事件を北朝鮮で直接目撃し、韓国に脱北した後これに対して証言したが自身の身の周りの安全上の理由で実名公開を許諾しなかった。

情報の出処 : (社) 北韓人権情報センター人権調査面接紙
情報受付時期 : 2012年
情報受付場所 : 北韓人権記録保存所 調査室
情報受付方法 : 面談調査
情報取得および事件分析者 : 北韓人権情報センター研究員
検証者 : 北韓人権情報センター北朝鮮人権事件レポート検証委員会

保衛部のような調査施設で受刑者に行う暴行は日常になったので、頻繁に起こる。2013年北朝鮮人権白書によると、2013年7月基準に拷問と暴行が発生した場所を分析した結果、保衛部と安全部 調査と拘禁施設が55.5%で、最も高く次に集結所、鍛錬隊、中国での拘禁施設、教化所、政治犯収容所の順である。保衛部と安全部から拷問と暴行の比率が高い理由は、調査過程で、自白を受け入れる為に拷問と暴行が一緒に行われるからだがそのほか、今回の事例のように「体を少し動いた」理由のように担当員の気分による無差別した暴行が起こる。

拷問と暴行の程度も加害者の基準と状況に応じて千差万別であり、実行方法としては大きくシンプルな殴打(暴行)から空中ぶら下がり(負傷浮上)、身体障害や骨折、火傷 、強姦、性的虐待とセクハラ、極端な熱や寒さに露出、電気ショック、強制された姿勢の強要、爪、足の爪の削除、動物を用いた暴力、切断、剥奪(食べ物、睡眠、医療サービス、生理的な欲求解決など)、革紐、感覚活用ストレス、侮辱、心理的な脅威(脅迫)、死の脅迫、目撃者としての行われる拷問、薬物処理、隔離がある。

「NKDB統合人権DB」の拷問と暴行事件は2013年7月基準に3,262件で、個人の尊厳性と自由権の侵害事件で11.3%を占めている。時期別に発生の件数をみると、2000年代7.1%、1990年代の17.6%に拷問と暴行事例は、1990年代以降急増し、1990年代と比較すると2000年代には約4倍ほど増加したと明らかになった。

1.拷問および暴行

「世界人権宣言第5条」
- どこの誰も拷問および残酷で非人道的な、または屈辱的な待遇や処罰の対象になってはならない。


「市民的および政治的権利に関する規約(B規約)第3部第7条」
- どこの誰も拷問または残酷で非人道的な、または屈辱的な取り扱い、または刑罰を受けない。 特に誰もが自身の自由な同意なしに、医学的または科学的な実験を受けない。


「市民的および政治的権利に関する規約(B規約)第10条1項」
- 自由を剥奪されたすべての人は人道的に、また人間の固有な尊厳性を尊重して取り扱われる。


「拷問およびその他残酷で非人道的な、または屈辱的な待遇や処罰の防止に関する協約」


2.加害容疑者

「朝鮮民主主義人民共和国刑法第9章 公民の生命財産を侵害した罪、第1節生命、健康、人格を侵害した犯罪、第285条(正当防衛超過中傷害罪)」
- 正当防衛の程度を越えたり、職務執行上必要な程度を越える行為をして、人に重傷を負わせた者は2年以上10年以下の労働教化刑に処する。 情状が重い場合には2年以上の労働教化刑に処する。