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北朝鮮による拉致被害者の救出を訴える集会が東京で開かれ、家族会の飯塚繁雄代表は、政府に対して「期限を区切った戦略が必要だ」と訴えました。
拉致被害者家族会・飯塚繁雄代表:「期限を切った戦略が絶対に必要。早く(北朝鮮との交渉の)きっかけを作る努力が必要だと考える」
集会には、横田さん夫妻ら被害者家族のほか、拉致問題を担当する中野大臣も出席しました。進展のない現状に、高齢化の進む家族からはいら立ちの声が相次ぎました。
田口八重子さんの長男・飯塚耕一郎さん:「時間は無制限ではないということです。家族が家族で会えなくなる状況が膨らんでいるのです」
横田めぐみさんの父親・横田滋さん:「(北朝鮮側にも)メリットを出すことで解決しなければ、単に筋論だけ言っていても解決は難しいと思う。日本側が強く交渉を催促するしかないと思います」
http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/210508031.html
さる5月8日、救う会国民大集会に参加し発言までさせていただく光栄に預かりました。そのことには再度申しますが深く主催者の方々に感謝しております。壇上に立たせていただいたのは、私への評価と言うよりも、北朝鮮の人権問題を批判している団体とも広い意味での連携を求めるという姿勢の表れと考えます。
その上で、壇上にいましたのでメモもとっていないのですが、大変印象に残ったことを感想風に書かせていただきます。
まず今回、私などよりも、特定失踪者家族の方々が壇上に上り、訴えることができたのは最大の意義のあったことでした。この方々が北朝鮮に拉致されたという確固とした証拠はないかもしれません。しかし、仮にわずかな目撃情報であれ存在すれば、国家としては確信はなくとも、個人的には拉致認定せずとも、「拉致疑惑」として北朝鮮にこの方々の捜索を求めることを公的に行なう責務はあります。そして国家がそれをなさないのならば、せめて、運動の側はそれを主張していくべきでしょう。
ご家族の一人はマイク無しで「私達にとっては、論より救出なんです」と繰り返し議員の方々に訴えておられました。家族に続いて発言された荒木代表は、警察の姿勢と共に、ジャーナリズムに対しても、激しい批判を行なっていました。記憶をたどる形ですが紹介いたします。
荒木氏は、ここに来ておられるマスコミの方々に対し、自分も尊敬している人もいるし、また、これまでもお世話になってきたことには感謝していますと前置きした後で、しかし、マスコミの方々にも言いたい、このような集会に来て、だれだれがこう発言した、その様な報道で本当にいいのでしょうか、被害者を取り返すためにも、またこの北朝鮮問題を掘り下げ総合的に解決していくためにも、もっと本質的な議論がジャーナリズムでも必要ではないでしょうか、という趣旨のことを語られたと思います。
正直、大震災の真っ只中の集会です。私の見る限り、新聞報道は翌日もあまり大きくは報じられていませんでした。私は、報道には報道の立場がございますから、それを運動のほうからどうこう言おうとは思いません。時期も悪かったし、集会で大きくマスコミが取り上げるような新しい情報がなかったという面もあり、その中ではむしろ報じてくれたともいえるでしょう。しかし、私が気になるのは、上記記事でも明らかなように、まず、ご家族の声しか報じられないという現状です。
これは、私を含む運動団体の発言に説得力がないということもありましょう。同時に、「気の毒なご家族の訴え」という視点での報道が、あえて言えば最もわかりやすく、また簡単だという、あえて言えばやや安易な報道姿勢の面もあるのではないでしょうか。マスコミの方々が私達運動家とは違う意見を持つことは全く構いませんし、むしろ、運動団体の成長や反省のためにも、被害者であるご家族はともかく、運動に対してはどんどん批判していただいて構わないと思いますし、その声が真摯で礼節を持ったものならば、私たちの側も聴く耳を持たなければならないと思います。報道の方々も、集会や運動のあり方、登壇者の発言に対し、もっと批判であれ賛同であれ、報道や論考をなしていただけませんでしょうか。私たちの側にも聴く耳はございます。
マスコミの皆様は自由、人権、言論の価値を信じ、そのために報道機関を目指されたことと思います。自由も人権も奪われた拉致被害者、そして独裁政権に弾圧され言論の声も上げられない隣国北朝鮮の民衆や、難民認定されることもなくさまよう脱北者に対し、言論人としてどう考えるか、もっと主体的なご意見を聞かせていただければ幸いです。脱北者3人が日本に入国した、と言う「情報」だけではなく、この方々を日本に受け入れるためには何が必要か、なぜ中国政府は彼らの出国を2年以上も許さないのか、そこをぜひ論じてくださいませんでしょうか。
もうひとつ私の忘れがたい発言は、増元照明氏の、自分の姉が死んでいるという根拠なき情報を北朝鮮を通じて日本政府から突きつけられたとき、一瞬、これまで家族会で激しく北朝鮮の非道を批判してきた自分の発言によって姉は殺されたのではないか、自分の運動は間違っていたのではないかと言う思いがこみ上げてきたという言葉でした。正直、家族会の方々も、失踪者ご家族も、皆その様な恐怖と戦ってきたと思います。以前にも書いてきましたが、在日コリアンが北朝鮮を堂々と批判できなかった理由のひとつが、帰国者家族を人質にとられていたという現実です。このように、「恐怖」、ラテン語の、「テラー」で人間精神を脅迫し沈黙させる、また隷従させるのが、テロ国家の本質なのです(三浦)
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北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会:本会は1959年から1984年までの帰国事業で北朝鮮に帰った在日朝鮮人(日本人配偶者等を含む)の生命と人権を守り、自由往来を実現し、被拘束者を解放し、犠牲者の名誉を回復することを目的とする。またその他の北朝鮮の人権問題にも重大な関心を向ける。