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NEWS :関東学習会報告 前川恵司さん『写真で見る帰国事業』 
└ 2013-11-16 19:22

11月15日、東京の星陵会館にて、ジャーナリストの前川恵司さんが、新潟の小島晴則さんの撮影した帰国事業当時の貴重な写真をスライドで紹介しつつ講演を行いました。参加者は15名、新潟の小島さんご自身、脱北者の木下公勝さんも参加されました。

前川さんはその写真を紹介しつつ、新潟の赤十字センターでの人々、また船に乗り込み、別れを惜しむ人々、いずれも、この時代にはみな未来に希望を持っていたことを解説しました。そして、小島さんが農村の出身で、きちんと手に力を込めて固定して写真を撮影しているため、ブレがないいい写真になっていること、また子供好きの小島さんが少年少女の良い表情を抑えていることなど、写真としての価値も高いことを解説しました。この小島さんの写真は先日このホームページでも紹介したように週刊朝日に一部掲載されましたが、私たちの理論誌「光射せ」での掲載、また写真展なども考えていきたいと思います。

しかし同時に、帰国事業当時からあえて言えばつい最近まで、朝鮮半島をめぐる言説にはいろいろな歪みがあったこと、確かにこの帰国事業の時点では韓国より北朝鮮の方が豊かだったかもしれないけれど、その久野の実態もよく知らずに帰国を推進した側の問題点、また、韓国民主化運動時代、その大きな参考資料として引用された岩波新書の「韓国からの通信」に触れ、確かに、事実としてはあの本に書かれていたことはあったことかもしれないけれど、それがあまりにも上からの視点というか、一面的にだけに韓国の姿が否定的に書かれていたこと、軍事政権下とはいえ庶民が生き生きと生活し経済発展の基礎がつくられていたことが無視されていたことを挙げ、帰国事業同様、朝鮮半島を見る目が、日本ではしばしば一面的になることを指摘しました。

会場に来られた小島晴則さんは、当時の写真を観ていると感無量であること、現在の拉致被害者救出運動への疑問などを述べたのち、この帰国事業の時はある意味自分の青春で、当時の新潟は左も右もなく、全体でこの帰国事業を応援していたこと、総連系の活動家たちも純粋な人が多かったことを、その後の悲劇とはまた別の次元で美しい思い出として語りました。そして、新潟の純朴な人たちが、彼ら帰国者や活動家を温かく迎え、彼ら自身、新潟の人たちに感動していたことを語り、当時の時代の風景を感じさせてくれました。

また、脱北者の木下さんは、この地で、最後の最後に、自分は行きたくないと宣言して北朝鮮に行かなかった日本人妻の姿を観たことを語り、赤十字の最期の問い合わせで、行かないと言い切れば北朝鮮行きを免れた人もいたこと、しかし自分は子供で親の言うがままだったこと、多くの日本人妻は、子供や夫が行くのに自分だけ残るという選択はとてもできなかったことを語りました。さらに、今回ロンドンで在英の脱北者団体に招かれ、そこで様々な刺激を受けたが、何よりも、黙って座り込んで嘆くよりも立って戦おう、という、脱北者リーダーの言葉に深い感銘を受けたと語りました。小島さんの写真は日本の歴史的記録として価値あるものであり、今後も何らかの機会に公開していきたいと思います(三浦)






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