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NEWS :「朝鮮大学校」とは何なのか?各種学校認可で恩恵を受ける組織 専門家「革命の基地」(産経新聞記事) 
└ 2016-07-04 11:09

「朝鮮大学校」とは何なのか?各種学校認可で恩恵を受ける組織 専門家「革命の基地」

産経新聞 7月3日(日)13時40分配信

 東京都小平市にあり、今年創立60年を迎えた「朝鮮大学校」(朝大)に北朝鮮問題専門家の視線が集まっている。歴史的に日本における「(朝鮮)民族教育機関」を名目に運営されているが、専門家によると、実際には金正恩委員長を礼賛する在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)と密接な関係を有し、「革命の基地」と位置づけられているという。識者からは「北朝鮮の金正恩体制を支持する思想教育機関」となっている実態を懸念する意見が相次いでいる。

 ■日本の首都に「北の革命基地」

 朝鮮半島研究者として知られ昨年、山梨学院大学教授を退任した宮塚利雄・宮塚コリア研究所代表は先月21日、朝大問題を扱うシンポジウムを開いた。

 宮塚氏は朝大について、北朝鮮が「民族教育の殿堂」「革命の基地」と位置づけていると指摘。核兵器開発を放棄せずミサイル発射を繰り返し、日本や国際社会を威嚇する北朝鮮の独裁体制を支えている現状を「朝大は日本にありながら北朝鮮の金王朝のために尽くす『各種学校』だ」と断じた。

 さらに宮塚氏は、朝大が「各種学校」としての地位を得て現在、恩恵に浴している経緯に言及。かつて「日本の学者や文化人、教育関係者をはじめとする各界各層の積極的で広範な支持」があったと設立の背景を説明した。

 ■美濃部都政が「各種学校」に

 朝大は昭和31(1956)年創立。34年の小平市への移転開始にあたっては盛大な式典を開催。「金日成元帥万歳!」などと金日成主席への個人崇拝を隠さなかったという。

 創立にあたり北朝鮮から2億円ともされる資金援助があり、初期のうちに北朝鮮体制を支える人材の育成と対日工作の拠点としての役割が期待されるようになっていったのである。

 シンポに報告者として登壇した評論家、三浦小太郎氏は朝大が税法上の利点を得る「各種学校」として存在している事実を問題提起。三浦氏は、43年に当時の美濃部亮吉都知事が各種学校として扱うことを決めた経緯を、美濃部氏自身の著書「都知事12年」(朝日新聞社)を引用しながら紹介した。

 美濃部氏は知事就任(昭和42年4月23日)直後、当時の安江良介特別秘書(後の岩波書店社長)から朝大の認可問題が前任知事からの懸案となっていることを知らされた。

 著書によれば、美濃部氏は当時、驚くべきことに「(朝大の)認可申請」が「税制上の優遇措置を求める狙い」があることを認識していた。そして、「直感的には『認可すべきだ』と思った」と回想している。

 さらに、当時政府・自民党が「(朝大を)反日教育の拠点だ」と強く反対していたことにも言及。三浦氏は、美濃部氏が「内心では美濃部都政の革新性を実証するにはうってつけ」と、朝大の認可を自らの“革新”都政の宣伝に使うつもりだった、と指摘している。

 認可問題をめぐっては北朝鮮・朝鮮総連と激しく敵対していた当時の在日本大韓民国居留民団(現、在日本大韓民国民団)らの猛烈な反対運動も起きた。

 一方で当時、美濃部都政を支援する「進歩派文化人」を中心とする「認可支持派」は、有識者らによる2000件に及ぶ署名を提出し認可を後押しした。

 ■文部省の懸念を押し切った認可

 朝大の認可をめぐり、日本政府は当時、懸念を示していた。

 三浦氏によると、昭和40年12月28日には文部省事務次官が「朝鮮人のみを収容する教育施設の取り扱いについて」との通達を発している。

 この中で文部省は、「朝鮮人としての民族性または国民性を涵養することを目的とする朝鮮人学校は、わが国の社会にとって、各種学校の地位を与える積極的意義を有するものとは認められないので、これを各種学校として認可すべきではない」との見解を示している。

 美濃部氏は、こうした常識的な感覚を無視して朝大を認可したが、朝大は42年以降、北朝鮮での主体思想の形成、金日成主席への個人崇拝・全体主義体制の確立を経て、日本社会において一層、異様な“教育機関”として変質していった。

 ■韓国では法的に「反国家団体」指定

 朝大について、韓国はどのように見ているか。在日韓国大使館でかつて公使を務めた洪●(ホン・ヒョン)統一日報論説主幹は、北朝鮮や朝鮮総連、朝大が主張する「民族教育」について、「北朝鮮の封建全体主義体制を支配する『首領主義』や朝鮮労働党のイデオロギーと関連があるととらえるべきだ」と看破している。

 韓国の法律によれば、朝大は韓国の敵である朝鮮労働党の機関で、「反国家団体」に該当するという。

 洪氏は、北朝鮮機関では首領と体制に服従するよう生まれてから死ぬまで個人に対する洗脳作業を続ける、と指摘。こうした洗脳教育は中等教育段階の学校においてだけでなく、数多くの組織活動が日常を幾重にも縛って行われていると分析し、朝大は「この洗脳、束縛装置を維持する朝鮮総連の核心要員の養成を目的としている」と、危険性を喚起している。

 ※●は「榮」の「木」を「火」にした字
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160703-00000523-san-kr

産経新聞記事を紹介します、丁寧な報道に感謝します。

当日わたしの配布した資料です。
美濃部亮吉「都知事12年」と朝鮮大学

三浦小太郎


美濃部都知事の朝鮮大学認可


「日本とか価値観の異なる小さな異国」の認識

今年2016年は、朝鮮大学校建学60周年である。しかし、私たち日本国民、特に東京都民にとって重要なのは、この東京都が、朝鮮大学校を認可した経過である。当時東京都知事の美濃部亮吉は、この学校をどう見ていたのだろうか。美濃部自身の著書「都知事12年」(朝日新聞社)にて、美濃部は朝鮮大学認可の始まりについてこう語っている。

「知事に就任してから(一九六七年)二か月もたたないうちのことであった。小平市にある朝鮮大学校を各種学校として認可するかどうかの問題が、東知事の時からたなざらしになったままであることを、特別秘書の安江良介君(岩波「世界」編集長)から知らされた。(中略)東京朝鮮学園からの認可申請自体は、税制上の優遇措置を求める狙いであり、直感的には『認可すべきだ』と思った。しかし、背景には、この学校を『反日教育の拠点だ』とする政府・自民党の強い反対があるという。」

美濃部は朝鮮大学認可は、あくまで法律論、地方自治の権利として行うつもりだったと述べた上で、「内心では、美濃部都政の革新性を実証するにはうってつけ」と、認可を美濃部都政の宣伝に使うつもりだった。そしてこの学校を「小さな異国」(美濃部自身の言葉)、当時の日本とは明確に価値観の異なる社会主義思想の「日本政府への敵国」であると認識していた。

「朝鮮大学校は、資本主義体制の日本の中に、全く異質の社会主義体制を基盤とした『教育の場』を設けたものである。政府・自民党にはそれが『小さいとはいえ一つの「敵国」のようなもの』と映るようであった。」

美濃部は認可を都知事の権限として強く押し進める。この問題についての東京都私学審議会の答申では、認可の可否には触れていなかったが、教育内容、教育目的、「民族教育」などについては疑問を呈しつつ、各種学校の認可基準である学校設備、基本財産などは適合しているとされた。美濃部は一九六八年四月一七日、朝鮮大学を認可する。

当時進歩派文化人の代表格の一人であり美濃部の支援者だった中野好夫らは、有識者、団体を含む二千人に及ぶ認可を求める署名を提出した。逆に韓国民団と右派の抗議は激しく、美濃部自身、これほど政府・自民党の反発を受けた政策は一二年間の都知事時代を通じて他になかったと述べている。

朝鮮大学の認可について、日本政府は文部事務次官通達として「朝鮮人のみを収容する教育施設の取り扱いについて」という文書を発表していた(一九六五年十二月二十八日)ここでは朝鮮学校について「朝鮮人のみを収容する大部分の公立の小学校分校の実体は,教職員の任命・構成,教育課程の編成・実施,学校管理等において法令の規定に違反し,

極めて不正常な状態にあると認められるので,次によって,適切な措置を講ずること。」

「朝鮮人のみを収容する私立の教育施設(以下「朝鮮人学校」という。)の取り扱いについては,(1) 朝鮮人学校については,学校教育法第一条に規定する学校の目的にかんがみ,これを学校教育法第一条の学校として認可すべきではないこと。(2)朝鮮人としての民族性または国民性を涵養することを目的とする朝鮮人学校は,わが国の社会にとって,各種学校の地位を与える積極的意義を有するものとは認められないので,これを各種学校として認可すべきでないこと。(中略)(3) すでに学校教育法第一条の学校又は各種学校として認可されている朝鮮人学校の取り扱いについては検討を要する問題もあるが,さしあたり,報告,届出等の義務の励行等法令を遵守して適正な運営がなされるよう留意するとともに実体の把握につとめること。なお朝鮮人を含めて一般にわが国に在住する外国人をもっぱら収容する教育施設の取り扱いについては,国際親善等の見地から,新しい制度を検討し,外国人学校の統一的扱いを図りたい」と述べている。

「これは民族の教育権利を認めない同化政策である」「朝鮮人学校を排除し差別する文章である」「在日朝鮮人の権利を奪うものだ」等々、多くの進歩派知識人はこの文書を批判した。だが、朝鮮大学の側にはさらに深刻な問題を抱えていた。この時点で、それまでは一定の自立した在日コリアンの学校として機能していた朝鮮学校は、本国の全体主義化の完成とともに、最悪の変貌を遂げようとしていた。


一九六七年の金日生全体主義支配の成立と

それに伴う朝鮮大学校の徹底的変質


朝鮮学校の変質について、当事者であった朴斗鎮(六八年から七五年まで朝鮮大学教員を務める)は著書「朝鮮総連」(中公新書ラクレ)の中で次のように記している。

まず、朝鮮大学は、他の在日朝鮮人によって自主的に作られ守られてきた学校とは異なり、建設費用も二億円が五〇年代末に北朝鮮国家から送られてきていた。この資金が、東京小平の土地の確保につながったのである。しかし、朴の体験に基づいた記述によれば、一九六七年までは強い団結心と連帯感を持った生徒同士のつながりもあった学校は、一九六七年以後、北朝鮮における金日成の全体主義体制・個人崇拝・主体思想の確立とともに全体主義化し、本国と同様の「粛清」が起きていく。六八年、朝鮮大学政治経済学部に赴任してきた朴は、それまでとは学校の雰囲気が一変していることにすぐ気付いたという。特に当時は、総連トップの韓徳銖、そして彼のもとで様々な権勢をふるっていた金炳植を批判した教授などは、徹底的に批判されていた。そして何よりも、主体思想以外の思想は認められず、正統的マルクス主義の立場に立つもの、金日成絶対化に積極的でない教員には徹底的な「総括」が繰り広げられた。

「当時の主要学部長はほとんど総括対象となっていた。六八年から七二年までの四年間、この嵐は吹き荒れ続けた。金炳植失脚後、『総括』から解放された幹部教員はほとんど過去

の面影を失い、頭脳明瞭であった幹部も平凡なインテリとなっていた。あの熾烈な思想総括を乗り越えるには、『思考』を停止するしかなかったのだろう。こうした過程で、一命を取り留めたものの、『自殺』を図った幹部教員もいた。」(同)

まさにここ日本で、完全な意味における北朝鮮独裁政権の従属分子、「小さな北朝鮮」が、朝鮮総連に、そして朝鮮大学に形成されていった。これはさらに学生のなかにも、事実上学校の権力を握った教養部直属の非公然組織が形成され、暴力的な「ふくろう部隊」や、対南工作に直接関与するグループが現れていく。美濃部も、また朝鮮大学の認可のために努力した人々も、この現実は全く知らなかったのだろう。

そしてこの一九六八年一月には、北朝鮮の武装ゲリラが韓国ソウルの青瓦台を襲撃したテロ事件が起きており、この年にはほかにも数回北朝鮮は同様のゲリラ戦を試みている。そして、チェコ民主化を武力で踏みにじったソ連共産党を支持し(同年八月)、またよど号ハイジャックがピョンヤンに降り立ったのは一九七〇年である。このような時代に、美濃部は、日本の自治体の長としては今のところ最初で最後の訪朝を、一九七一年に行っている。この訪朝時の金日成との接見記録は岩波書店の雑誌「世界」に掲載された。この内容はただただ悲惨で、引用するのも故人を辱めるものでしかないものとなっている。

「(前略)いろいろな所を参観しています。工業農業展覧館、キム・イルソン総合大学を参観しましたし、昨夜は、歌と舞踊を見物しました。わたしは、お世辞で言うのではなく、キム・イルソン首相の指導されておられる社会主義建設にまったく頭が下がるばかりで、感心しています。」

「私と一緒に来た小森君とも話したのですが、資本主義と社会主義の競争では、平壌の現状を見るだけで、その結論は明らかです。我々は、資本主義の負けが明らかであると話し合いました。」

「いま東京は、空気もよごれており、水もにごっておりますが、みんな平壌の清潔さと美しさに驚嘆しております」「東京都内では、毎日一万三千トンのゴミが出るのですが、これをどう処理するかというのが大問題です。」「かねてからわたしは、東京が社会主義国でのように土地が国有化されていれば、このような問題は起らないのではないかと考えました。わたしはこちらへきて、このことをいっそう痛切に感じました」(「世界」一九七二年二月号から、美濃部の訪朝時の発言)

解説をつけるのも無気力になりそうな文章だが、人間はここまで、信じたいものを信じ、見たいものだけを見てみたくはない物は見ない存在なのだろうか。美濃部が社会主義を信奉していたのは時代の風であり仕方がない。しかし、いかにそうだからといって、ここまで他国の指導者に卑屈なふるまいをし、礼賛しなければならないのだろうか。

朝鮮大学は、美濃部が認可した時期、北朝鮮の金日成全体主義体制をまねた朝鮮総連議長韓徳銖と金炳植の粛清と暴力、そして事実上の「ミニ北朝鮮化」によって、中立的な学問・研究機関の場としても、在日コリアンの真の民族教育の場としても完全に崩壊した。今残っているのはその残骸である。(終)
(三浦)






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