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NEWS :書評 「朝鮮大学校研究」産経新聞取材班 
└ 2017-06-21 13:23


書評 朝鮮大学校研究 産経新聞取材班
三浦小太郎(評論家)
 朝鮮大学校という、東京都小平市に存在する、多くの日本人にはいまだに未知な存在がある。1959年,金日成直接の指令で建てられ、それ以後、北朝鮮の独裁体制に従属するエリート、そして工作員を要請し続けたのがこの大学校である。そしてこの大学校は、美濃部都知事の時代に東京都により認可され、現在に至るまでその「特権」を享受し続けている。

1960年代後半、北朝鮮で金日成の在胎主義体制と個人崇拝が確立以後、朝鮮大学校内部でも暴力的な粛清が展開され、少しでも自由な思想を持つ教授は迫害され職を追われた。それ以後、朝鮮大学校を含む在日朝鮮人教育機関は、全く自立性を失い、北朝鮮政府に命じられた教育方針に従属するばかりである。

1972年、朝鮮大学校学生200人を、金日成の60歳の記念に、半強制的に送り出した朝鮮大学校元副学長が語る、本書に収録された懺悔の言葉は胸に迫る。朴は当時、北朝鮮と主体思想を本気で信じており、嫌がる学生を説得してでも北に送り込んだ。本来なら恨まれて当然なのに、朴が訪北した時に、なけなしのお金でお土産を買って訪れた学生も、朴のホテルの前で、何とか懐かしい先生に会おうと寒空の中行ったり来たりしている学生(許可なくして勿論一般市民は外国人には会えない)もいた。「心の中で『すまなかった、許してくれ』と、謝罪の言葉をつぶやくだけだった。」このような歴史こそ、在日朝鮮人と、当時の段階では韓国を独裁政権と批判しても北朝鮮の人権抑圧を看過していた日本知識人こそが直視しなくてはならないはずだ。

本書に紹介される在日朝鮮人たちは、朝鮮大学校をはじめ、総連支配下にある朝鮮学校の教育内容を少しでも改善しようとした人たちだ。しかし、その試みは、現時点ではすべて失敗している。2016年、朝鮮大学校創立60周年に、「敬愛する金正恩元帥への言葉」として大学校教員が読み上げた「「大学内に主体の思想体制、領導体制及び米日の帝国主義を壊滅できる力をより一層徹底的に整えていきます」という内容にこの学校の本質が現れている。

この朝鮮大学校は美濃部都知事が認可して成立した。この負の遺産を清算することを、本書は小池東京都知事に求めている。都議会選挙の一つの課題として、この朝鮮大学校認可の見直しについて、各政党は意見を表明してほしい。いま朝鮮大学校で行われていることは何等民族教育ではない。朝鮮民族を多く殺害した北朝鮮の金一族こそが朝鮮民族の敵であるはずだ。私(三浦)は書評の枠を越えて呼びかけたいのだが、小池都知事は豊洲問題も重要であることはわかるが、過去の都政の問題点をただしたいのならば、まずこの朝鮮大学校の認可見直しに着手してほしい。自民党都議も、もし拉致被害者救出の志を持つのなら、この点においては超党派で知事と連携できるはずである。(終)






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